今後はいっそう複雑な天文時計がリリースされるはずである

フランス語で渦巻きの意。時計の精度を高める機構のこと。脱進機を回転させること(一般的には1分間に1回転)で重力の影響をキャンセルし、時計がどのような向きにあっても安定した精度を保つ。発明したのはアブラアン=ルイ・ブレゲ。特許は1801年に獲得している。ただしブレゲ自体は、重力の影響をキャンセルするということを一切謳っていなかったとされる。精度が期待できる半面、作るのが難しいため、ブレゲ以降、1980年代までに作られたトゥールビヨンは延べ700本ともいわれる。 フランクミュラー 中古しかし工作機械の進歩を受けて、それ以降は各社がトゥールビヨンを量産するようになった。今や富裕層のステータスシンボルとなったトゥールビヨン。しかし機構自体はたとえばクロノグラフよりも簡単であり、現に20万円も出せば中国製のトゥールビヨンが買える。しかし仕上げをよくし、実際に精度が出せるようにするには、人手がかかる。これがトゥールビヨンの値段が大きく違う理由だ。トゥールビヨン=高価ではなく、手間をかけたものが高価ということである。

メーカーに属さず、個人あるいは小規模な工房で時計を作る時計師のこと。一般的には、独立時計師協会(AHCI)に属し、大メーカーにはない個性的な時計作りを志す時計師をそう呼ぶ。代表的な人物は、フィリップ・デュフォー氏。とはいえフランク・ミュラーやアントワーヌ・プレジウソ、フランソワ=ポール・ジュルヌなどの成功した時計師たちもまだ独立時計協会に属しており、その定義はあいまいだ。現在、AHCIから独立時計師として認められている日本人はふたり。ひとりが菊野昌宏氏、もうひとりが浅岡肇氏だ。まだ正会員ではなく候補生だが、今後に期待したい。

通常の時計表示に加えて、天文学的な情報を加えた時計。均時差表示、エジプト暦、星座早見盤など、さまざまな機能が存在する。腕時計として最も知られているのが、ユリス・ナルダンの通称「天文三部作」。「アストロラビウム・ガリレオガリレイ」「プラネタリウム・コペルニクス」「テリリウム・ヨハネスケプラー」の3作は、クロックでも実現できなかった複雑な機構を腕時計のサイズで実現した。こういった天文時計が出てきた背景には、工作機械とコンピューターの進化がある。最新の技術と機械があれば、天文時計には不可欠な遊星歯車という部品を、容易に製造できる。かつてこれは手作業で削るしかなく、そのため天文時計はクロックのサイズがなければ製造不可能とされてきた。2012年は、ウブロがギリシャ・ローマ時代の天測儀「アンティキティラ島の機械」を再現しただけでなく、腕時計サイズに縮めてみせた。技術の進歩により、今後はいっそう複雑な天文時計がリリースされるはずである。
鳴り物とは、音を鳴らして時間を知らせる時計のこと。ただし任意の時間を音で知らせるリピーターと、決まった時間に音が鳴るソヌリだけを鳴り物と称し、アラームは含めない。日本での小売価格は、リピーターが2000万円以上、ソヌリは数千万円以上。いずれもトゥールビヨン以上に高価であり、時計の世界における頂点である。ボタンかスライダーを押して、音を鳴らすのがリピーター。15分ごとに鳴るのがクォーターリピーター、5分ごとに鳴るのがファイブミニッツリピーター、分ごとに鳴るのがミニッツリピーターである。フランク・ミュラー | 腕時計対してどのタイミングで鳴るかをセットすれば、自動的に音を鳴らしてくれるのが、ソヌリである。1時間ごとに音を鳴らすのがグランソヌリ。対して30分ごとに時間を鳴らすのがプチソヌリ(ただしほとんどのグランソヌリはプチソヌリも搭載している)である。なおリピーターもソヌリも、音を鳴らすためにハンマーを持つ。時計関係者にも混同している人は少なくないが、3つのハンマーで3種類の音を鳴らすのがカリヨン、4つのハンマーで4種類の音を鳴らすのが、ウェストミンスターである。「プチソヌリウェストミンスター」と書いてある時計を見かけたら、値段は1億円以上と考えておけば間違いはない。

发表评论

Fill in your details below or click an icon to log in:

WordPress.com 徽标

您正在使用您的 WordPress.com 账号评论。 注销 /  更改 )

Twitter picture

您正在使用您的 Twitter 账号评论。 注销 /  更改 )

Facebook photo

您正在使用您的 Facebook 账号评论。 注销 /  更改 )

Connecting to %s